フランドリア ブラック【Flandria BLACK Dark Fired】
最初のレビューになります。
普通は最初に扱うのって「ゴールデンヴァージニア」か「ドラム」を扱うべきなんだろうけど、あえてフランドリア ブラックです。
パウチは2ターン フリーバーニング巻紙付き。
結構吸った後ですが、シャグは細め。購入直後は乾燥気味でした。
フランドリアブラックは名前の通り「黒タバコ」になります。黒タバコとはタバコ葉を堆積発酵させる独特の作り方が特徴です。
タバコ葉を重ね、その上に土や堆肥を被せ、重さと熱で熟成させます。
「黒タバコ」というと、ゴロワーズやジタンがまず名前に上がるでしょう。この2種の紙巻タバコはフランスを代表するタバコで、吸った人の感想でよく上がるのは、
・牧場のにおい
・かつお節のにおい
と言われています。
僕はゴロワーズが凄く好きでした。
フランドリア ブラックのパッケージを見ると、Dark Firedと書かれています。黒タバコの定義として、「堆積発酵」は必須です。Dark Firedはタバコ葉を乾燥させる方法で薪による燻煙乾燥を強めに行った事を意味しています。
ゴロワーズ・ジタンが燻煙乾燥を行なっているかは定かではありませんが、喫味の違いとしてフランドリアはハーフスワレの薫りも伴うので、乾燥方法が影響しているのでしょう。
細巻き フィルター無し スローバーニング紙
喫味の感想です。
黒タバコ特有の牧場を想起させる香り、決してクドくはありません。ですが、ダメな人は無理でしょう。
強めの塊のような煙、発酵と燻煙によるブラックコーヒーのような苦味、しかし長く残らず直ぐに旨味のようなコクと仄かな甘みに変わり、舌の上に軽い酸味をのこして消えていきます。
長く続く匂いや味は無く、キレの良さが特徴です。
深煎りブラックコーヒーと一緒に喫煙すると、相性の良さが際立ちます。
紙巻のゴロワーズやジタンと比べると、巻紙の匂いが少ないのを選んでいるため、黒タバコ特有の香りは控えめに、Dark Fired由来の薫香が重なり、馬糞に悪く例えられる黒タバコ臭さを良い感じにまとめている気がします。
手巻きタバコで手に入りやすい本物の黒タバコはフランドリア ブラックしかないでしょう。
値段も手頃で25gなので、黒タバコを試したい人には丁度良いかもしれません。
ただ、一度も黒タバコを嗜んだ事がない人にはオススメできません。
誰にでも好まれる匂いでは無い事と、黒タバコが今は好きな人でも最初からハマった人は少ないからです。
まずは紙巻のジタンかゴロワーズ レジェールから入ることをお勧めします。